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2025/11/13 11:30

dottoのインスタグラムや

作品写真などで時々写る

古い明治時代の家と庭畑


小樽に移住した時から

ひっそり維持に励んでいます。



夏は草刈り、冬は雪かき

傾く家のすき間からは

いつも土ぼこりや

雨や虫が入ってきます。


猛吹雪の時は

雨戸のすき間から

廊下に雪が...



やってもやっても終わらない

成果もすぐに消える作業が続く

お世辞にも

快適とはほど遠い環境です。




先日、突然玄関から

「ごめんくださーい」の声がして出てみると


昔に住んでいたおばあさんの

姪御さん姉妹でした。



小樽から離れた所に住んでいるし

おばあさんはもう何十年も前に

亡くなって自分たちも年をとったし

建物も無いかもしれない...と通りかかったら


建物も、人の気配もあってびっくり!

思わず声をかけてみたそうです。



「昔よくこの家に遊びに来て...」

「そのままなのね...」



とても感激されてうれしそうに

「よかったよかった」と

帰って行かれました。



家の記憶というと

住んでいた人の事ばかりを

思い描いていたのですが


訪れたことのある人

前を行き交う人


いろんな人の

100年分の風景と思い出に

溶け込んでいるんだなぁと


ふたりを見送った後

家の思いがけない存在感を

眺めていました。



無くなってしまうと

そこに何があったか

忘れてしまう昨今


あなたにはそんな風景

ありますか?