2019/08/17 09:00
台風が去り石狩湾のむこうの山並みが
見え始めた小樽です。
dottoから『ヒマラヤの青いケシ』写真展のお知らせです。
キーワードは「旅」、「秘境」、そして「幻の花」。
雨期の6~8月。
中国南西部からヒマラヤにかけ
標高3,000mよりももっと高い山岳地帯で
「ヒマラヤの青いケシ」は花を咲かせます。
青く透き通るベールのような花びらが
黄色い王冠を思わせる
雌しべと雄しべを包みこむ姿は、
登山家や研究者、花愛好家をはじめ
多くの人を魅了してきました。
「青いケシ」とは
ケシ科の花のうち“ケシもどき”を意味する
学名Meconopsis(メコノプシス)属の愛称です。
現在約80種以上が知られています。
花の色は青以外にも、
黄、ピンク、赤、紫、と多彩なのですが
初期に発見された種が青色で
とても印象的だったため
メコノプシス属が
「青いケシ」「ブルーポピー」と
呼ばれるようになりました。
形も多様で
地上近くで低く
湧き出るように咲くものも
人の背丈以上の高さになるものもあります。
~青いケシ研究会会員撮影『風の花 青いケシ紀行』(西田書店発行)より~
近年、各地の植物園や
北海道のガーデンでも栽培され
秘境に行かずとも
見られる機会が増えてきましたが、
かつてこの小樽でも
赤岩園芸店さんでイギリスから
青いケシ栽培種の種を取り寄せて
栽培されていたそうです。
(残念ながら現在赤岩園芸店さんは
クローズし営業されていません。)
今回、一般にはなかなか見ることができない
ヒマラヤの山麓で
何十年もかけて撮影された
50種以上の原種のケシの花が
小樽で一堂に写真展示されます。
人の手によって栽培され大切に守られて咲く姿とは
全く別の魅力があります。
ブータン、ネパール、チベット、インド、中国。
ヒマラヤの
冷たい風を思い浮かべながら
厳しい自然に育まれた
美しさと多様性を感じる
『秘境の花旅』 へ
ご一緒しませんか?
会場にてお待ちしております。
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また期間中、
同じ建物内2Fの小樽文学館では
小樽写真研究会による『Deep小樽』展が開催されます。
(期間2019/8/24~9/29まで)
こちらも20年以上にわたって
撮り続けられた小樽をみることができるそうです。
何十年という年月をかけてとらえられた
「秘境の花」と「小樽の風景」。
同じ時間の流れの中で
地球上に
どちらも存在する不思議を
感じられそうです。
夏の終りの小樽の写真展へ
是非おでかけください。
■・■・『ヒマラヤの青いケシ』写真展 ■・■・■・■
期間:2019年8月28日(水)~9月1日(日)
午前10時~午後5時(最終日は午後2時まで)
会場:市立小樽美術館・市民ギャラリー2
住所:小樽市色内1-9-5
日本銀行旧小樽支店むかい・旧手宮線跡地横
小樽駅より徒歩10分・小樽運河より徒歩5分
主催:青いケシ研究会
入場無料です。
※小樽文学館開催の小樽写真研究会『Deep小樽』展は
入館料(一般¥300・高校生市内高齢者¥150)が必要です。
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